
久しぶりに映画館に行ってきました。『海賊と呼ばれた男』を観に。
映画を観た後、改めて本を取り出してみたら、本の表紙が妙に気になりました。

本を読んだ時は、ほとんど気にしていなかったのに、これが映画の映像効果
なんでしょうか?
上巻の線路沿いを歩いている少年(?)は主人公なんだろうか?
これはどの場面なんだろう? こういうシーンは映画には無かったな。
それと比べると下巻の表紙はとても分かりやすいですね。
出光佐三初のタンカー日章丸(映画や本では『日承丸』)の進水式。
こういう実話では、本で読んだ場面をビジュアル化してくれるのが映画の良さ
だと思います。

映画で進水式の様子を見た後で、表紙をよ~く見ると、映画以上に、進水式に立ち
会った人の数の多さ、そしてその時の高揚感が、今度はさらに映画以上に伝わって
くるから不思議ですね。

社員を愛した佐三。
そんな佐三が日章丸の船長にイラン行きを依頼した時、一体どんな思いだったんで
しょうか?
そしてそれを聞いた船長は、本当に、
「ああ、行きましょう。
店主の言うところであれば、どこでも行きます」
と答えたんでしょうか? どう答えたかは別にしても、現実に危機いっぱいの
イランに向かったということは事実ですから、佐三と船長の間にもものすごい
信頼関係があったことは間違いありません。
これも日ごろの佐三の経営の賜物だったんでしょう。
映画を見た後、ネットで調べていて、この時の実際の日章丸の船長は、
俳優 「大和田獏さんのおじさん」と書いてある記事を発見しました。
本当なんでしょうか?