
NHKの『プロフェッショナル』。この日のタイトルは:

『思い込みを捨て、”思い”を拾う』。 このタイトルですでにそそられました。
主人公のプロフェッショナルは:

No.1女性誌『ハルメク』編集長の山岡朝子さん。
ところが、編集長の名はもちろん、雑誌の名前も聞いたことがありません・・・
しかし、まず驚いたのが、価値を提供しようとする顧客像を明確に意識していることです。
そうです、楠木先生の『ストーリーとしての競争戦略』に出てくる「アスクルの久美子
さん」と同じです。
一番上の手書きのスケッチ。これ山岡さん自身が描いた『65歳のA子さん』という
ターゲット顧客です。 まさにビジュアル化ですね。
何か問題にぶつかると、常に、この『65歳のA子さん』に問いかけたり、『65歳の
A子さん』になって考えるそうです。
例えば、着こなし術。

どうやって「スッキリ」見せるのか?




「『いつもの服の活かし方』を提案したいの?」


という具合に、とことん考える。
その結果、

「提案したいことは『目の錯覚効果』」というところまで突き詰めて、それを文字にする。
とにかくあいまいにしない、顧客に判断基準を推測させずに、『65歳のA子さん』にとって
分かりやすく、具体的に伝わるかどうかを考える。
この突き詰める、あいまいにしない精神がすばらしいですね。
こういう顧客への提供価値って、ついつい美しい形容詞で飾ってしまうんです。
これ簡単なんですよね。
そうすると実際の価値があやふやになったり、実は我々が提供する価値そのものを
しっかり把握できていないんです。 逃げてるってことです。
自社の戦略議論でも、この悪魔のささやきについつい引きずり込まれちゃうんです。
「より具体的に」「より価値中立的な言葉で」顧客提供価値を考え、そして表現する
ことの重要性を改めて教えてもらいました。