
アルケサルを後に、さらに北上して、フランスとの国境 ピレネー山脈の懐へと
分け入りました。

最初のストップは アインサ。
ここも スペインの美しい町 のひとつに選ばれていだけあって、
本当に可愛らしい町です。

二本の川が合流する間にあるので、見晴らしのいい場所に立つと、
下の方に川が見えます。

小さな町ですが、小さいところがいいんです。
大きな町では一体感、統一感がなくなるから。
小さな町を特にあてもなく、ぶらぶら散歩する。
とても楽しいです。

さらに車を走らせて、ボイ渓谷へ。
ここには イタリアンロマネスク様式の古い、古い教会がたくさん
あって、それらが世界遺産に登録されています。
その中で最も素晴らしいタウルという町の教会を訪れました。
町の入り口にあって見学したかったセント クリメント教会は
2時から4時まではシエスタ休み中なので、

まずは坂の上に位置するセントマリア教会へ。
ぷらぷら坂を上っていくと、右手に面白いものを発見。

日時計です。水平面でなく、建物の壁に組み込まれて、垂直に
設置されている日時計って初めて見ました。
3時なのに1時を指しているとエミリオに言ったら、
「昔のスペインの時間は、現在の時間より2時間
遅かったから、ピッタリってこと」
こんな風に、エミリオはとても博学です。

尖塔に代表されるゴシック様式とは違って、丸いソフトな
ロマネスク様式の建築が好きなので、エミリオに無理言って、
わざわざボイ渓谷までやって来たんです。
一橋大学の兼松講堂が日本の大学では珍しくロマネスク様式って
ことが強く影響しているのかもしれません。

町の高台からは、今度は下のセントクリメント教会が見えます。
さて向かうとしますか。。。

と思ったけど、やっと見つけたお店で、まずは休憩。
日差しの強烈なスペインに来たけど、どこにも無かったアイス
ティー。 あるのは砂糖の入ったネスレの缶紅茶だけ。
それなら 普通の紅茶と 氷を頼んでもらうことにしました。
こうして自家製アイスティーで喉を潤して、セントクリメント教会へ。

こうした人里離れたところにある教会では、昔、スペイン外から
とても貴重な壁画(フレスコ画)を削り取る盗賊団がやって来た
ことがあり、それを保護するために、ここの壁画もバルセロナの
博物館へ移動しました。

だから今残っているのは微かな痕跡のみ。
ところがしばらく待っていると、魔法のようなことが起きました。
現存する壁画の上に、綿密な調査研究に基づき、精巧なプロジェク
ションマッピングによって、教会建立当時のフレスコ画が我々の
目の前に蘇っって来たんです。

歴史と最新技術のすばらしい癒合に感謝!
この日は終日、舗装路とは言え、細く、登り下りの激しいワインディングロード
ばかり。対向車に気を付けながら、慎重しかし、ハイスピードな運転が1日続き、
さすがのエミリオも、フランス国境まで数十キロという宿泊地 ラ セウ ドゥルジェイ
に到着した時はぐったりでした。
エミリオ、ありがとう。 お疲れ様でした。