
懸案のISOWAの三ツ星レストランのリニューアル。ISOWAを『推し』てくれる春日井商工会議所のHさん(写真右から二人目)に、「春日井でステキな社員食堂を持っている会社を紹介してくれませんか」とお願いしたら、ここ、マルト水谷さんを紹介してくれました。
ということで、社員食堂の見学、試食のために出掛けた我々でしたが、結果としてマルト水谷さんのユニークな経営に大いに感心することに。同社のTさん(写真左から三人目)が「簡単に会社紹介を」と始めてくれたのですが、そこに親会社のM副社長も駆け付けてくれました。 その会社紹介があまりに興味深く、次から次へと質問することに。するとTさん、大喜びで答えようとすると、それ以上にうれしそうに副社長が割り込んできてくれます。 おかげで会社の氷山の下や戦略について、たっぷり伺うことができました。 M副社長が「すみませんね、Tがこんなに長々と」(笑)と言うので、「いやいや、長くなってるのはほとんど副社長のせいじゃないですか」(笑)。 こんな具合で、メッチャ盛り上がりました。
もともと同社はお酒の小売りがメインです。お酒というものは腐らないので、ウイスキーなどは賞味期限の表示が義務付けられていません。だから「売れ残り、古くなったものは返品することが当たり前」。そして売る方も「返品OK」。そしてそれを再販する。これが業界の常識でした。
しかし、「やっぱりそれは商道徳上おかしいよね」と、業界の常識に疑問を抱くようになり、「返品受け付けはには応じない」ことを決意しました。それを社員に浸透させるため、返品されたものは、みんなの前で瓶を割ってでも破棄するという会社の姿勢を示したそうです。 私は吞兵衛ではありませんが、それでも「捨てなくても、自分たちで飲めばいいのに」と思わずつぶやき、ひんしゅくを買いました。
でもそれでは終わりません。お客様に返品受け付け無しをお願いする以上、メーカーから仕入れた商品は1日も早くお客様にお届けする責任があるとして、自分たちで独自の入出庫や配送の仕組みをつくり上げました。それが工場から出荷されて2日以内に新鮮な生ビールを飲食店に届ける『速達生』サービスに繋がりました。

「今では社名より『速達生』の方が有名なりました」。 そして、それを支える氷山の下に、毎早朝、毎夜、物流の最前線を支える社員の物心両面の幸せの追求するという稲盛教の精神があり、ステキな社員食堂もその一環でした。 『返品には応じない』から始まって『速達生』へという、長い、しっかりとしたストーリーに感銘を受けました。 これならポーター賞間違いなし。ぜひチャレンジを! 会社紹介が長くった訳が、分かってもらえたでしょ(笑)
M副社長は途中で退席されましたが、その後も会社紹介はかなり続きました。ということは、長くなったのは、副社長一人の原因ではなかったということ。 どちらかと言えば、多くの質問を投げ掛けたISOWAサイドの問題でした。 副社長、失礼しました (;^_^A
その後は、食堂での試食、商品倉庫の見学と盛りだくさんのメニューで、お腹も、好奇心も、たっぷり満たされました。 さらに、倉庫内では、溢れんばかりの、いやとっくの昔に溢れている大量の使用済みの段ボールを目の当たりにして、「開梱された後の段ボールのことまで考えるのがISOWAの社会的責任」と痛感しました。
もっとお話を伺いたいので、そのためにはまずISOWAにお越し頂かないと、次が頼みづらい。ということでぜひISOWAへのご来社をお待ちしております。M副社長、Tさん、ありがとうございました!