磯輪日記

世界の段ボールビトを幸せに! 自分と自分の愛する家族の幸せのために働ける 世界一社風のいい会社を目指しています。

『空の声』

 

きっかけは、NHKのドラマ『アナウンサーたちの戦争』

をネットで見たことでした。 公共放送が軍の片棒を担いで、虚偽の報道をしたことをNHK自ら悔いるドラマでした。そのことは知っていたけど、いちばん驚いたのは、国民に敗戦を告げた天皇陛下の玉音放送に続いて、その補足説明があったという事実でした。

 

補足説明を担当したのがNHKの名物アナウンサーだった和田信賢さん。そのことをもっと知りたくって、調べるも、補足説明の音声データはどこにも存在しませんでした。「じゃあ、せめて何か関連した書籍でも」と探して、見つけたのがこの本。

 

あらすじは、冒頭の写真のとおりです。 昭和天皇による「終戦の詔書」(玉音放送)の場面を楽しみに読み出しましたが、半分くらい読み進んだところでやっと登場。ところがその記述はたった2ページしかありませんでした・・・  「この後、もう少し出てくるだろう」と期待しましたが、結局、最後までありませんでした・・・  私としては大いに期待外れ。  早速、次の本を探して、注文しました。 

 

ほとんどの日本人は天皇陛下の声がラジオから流れたこと自体に驚き、その内容が難解だったこともあって、何を話していたのかは理解できなかった。そこまでが私の理解でしたが、実はそれを補うために、玉音放送に続いて、和田アナウンサーの補足説明があったのです。そしてこの解説を聞いて、はじめて「日本が負けた」ことを、当時の日本人は理解しました。さらにその補足説明に続いて、当時の鈴木貫太郎総理大臣名の内閣告諭までもあった。知らないことがいかに多いか、いや知ってることがいかに少ないかと、つくづく感じました。

 

追伸 本のタイトルは『空の声』より『空からの声』の方が相応しいと思いました。