
2月20日、スペイン・バルセロナのサグラダ・ファミリアで、イエス・キリストの塔の頂部に高さ17メートルの白い十字架が設置され、最終的な高さ172.5メートルに到達したというニュースが流れました。着工から144年です。でも建設は今後も続き、全体の完成は2030年代前半になる見込みです。
一方、日本では、滋賀県に『彦根のサグラダ・ファミリア』と呼ばれたプロジェクトがありました。つまりは、いつ完成するか、誰も知らないプロジェクトです。プロジェクトの名は『文豪カフェ』プロジェクト。
建築図面は無い。施主が現場に頻繁に足を運んでは、昨日までとは違う指示を出す。毎日が、ちゃぶ台返しという、大工の棟梁泣かせのプロジェクト。施主は、悪名高きT先輩。永遠に完成しないと危惧されていたこのプロジェクト。T先輩の従弟であり、部下であるKさん、名付けて『彦根のサグラダ・ファミリア』(ウマい! 座布団5枚!!)。
ところが、2月22日、

バルセロナ本店に先立つこと3日、彦根キャッスルロード支店がオープンしたのです。それも『日本のガウディ』T先輩の77回目の誕生日という鬼呪、もとい喜寿のその日に! 実は、このプロジェクトには、法務アドバイザー、財務会計アドバイザー、文学・芸術・学術アドバイザー、建築・デザイン・インテリアアドバイザー、そして事業アドバイザーとして、合計で37名ものアドバイザーがいて、なぜか私も「磯輪くんも事業アドバイザーにするからな」というT先輩のひと言で任命されているんです。でもT先輩には、「品行方正にしなさい」以外には、私がアドバイスすることはありません(笑)
文豪カフェのコンセプトは

『読む、書く、考える』。こういうコンセプトをまじめに考える。T先輩の仕事の流儀の中で私がいちばん好きなところです。 ただカフェといっても、『飲む』とか『食べる』場所ではないんです。これすごくないですか? 2階建ての古民家の1階には、


T先輩のお祖母さまと親交があった川端康成をはじめとする昭和の文豪たちからの書状の差出人を切り取って表装した作品も展示してあります。

いちばん奥の応接の間。落ち着きます。冒頭の写真は同じく1階の談話キッチンで撮影したものです。
2階に上がると、



個別読書スペース。 1階と2階、合計5,000冊以上の蔵書を誇ります。
この文豪カフェは2,000円払うと、コーヒーや紅茶バッグが提供されます。あとはセルフサービスでいれたコーヒーや紅茶を楽しみながら、何時間でも滞在できるそうです。本に囲まれて、読み、書き、考えたい人はぜひ足を運んでください。

店内にある大きな吹き抜け。吹き抜けの周りにはカウンター読書スペースもあります。吹き抜けから見えるのは1階入り口脇の読書スペース。この読書スペースで、垂井のT先輩の半兵衛ガーデンのレジテントである芸大同級生6人によるオペラステージが1日3回、二日間にわたって演じられました。
垂井で何度か聞いてるけど、これが本当に痺れるんだよな~ サイコー!!
文豪カフェには1軒おいた並びに支店があります。ここは本物の(?)カフェ。ここでは、ドリンクだけじゃなく、岐阜県恵那の川上屋特製ホットケーキや地元彦根おおすがの和菓子などもいただけます。

ロンドンのフォートナムメイスンから買い付けてきた、100グラム4万円の紅茶をご馳走になりました。同社でも初めて取り扱うお茶。淹れた見た目は
ご覧の通り緑茶のようですが、味わってみるとジャスミン茶のような香りの緑茶のようでした。残念ながら、この紅茶は普段の営業時には提供されません。
現在、琵琶湖に浮かぶ唯一の人が住む島、沖島でも文豪カフェ沖島の改装中です。
ということは、『日本のガウディ』による『彦根のサグラダ・ファミリア』プロジェクトも、バルセロナ本店同様、まだ続くということですね。