
私の夢やビジョンと我が社の実際のモノづくりをしっかりとリンクするには
どうしたらいいかということをいつも考えています。
そんな私にピッタリの本が見つかりました。
花王の社長、会長を歴任した、常盤文克さんの『モノづくりのこころ』の続編
となる『コトづくりのちから』です。
前書きに、
「経営者も『スピード』や『効率』といった内向きの旗印ではなく、もう
一度、『新しい価値の創造が第一』という原点に立ち戻って、モノづくり
の現場に活気が出るような外向きの旗印をこそ掲げるべきではないで
しょうか。
きらめく旗印を掲げて、その現実に向かって全社が一丸となって取り組める
ような舞台をつくることが、コトづくりなのです。
「会社の経営にはモノづくり・コトづくり・ヒトづくりの三位一体が必要
だと考えていますが・・・

そして本文では、
「何よりもまず経営トップが夢を語り、常に高い目標を掲げ、その実現の
ために全員を巻き込んで、彼らの能力を極限まで引き出すというリーダー
シップが必要になる。
そうなんだよな~ 「この指とまれ」っていう錦の御旗が必要なんだ。
そして社員みんなが「これだ!」と気持ちをひとつにできるような『夢』を
みんなに提示できるかどうか、私の力が試される。
モノづくりの精神的な支柱であるコトづくり。
改めて勇気を与えてくれる一冊でした。