磯輪日記

世界の段ボールビトを幸せに! 自分と自分の愛する家族の幸せのために働ける 世界一社風のいい会社を目指しています。

戦略コンブレックスだった私が



コクヨさんとスコラさんが共催する『正攻法で “いい会社" をつくる。』という
大阪の梅田の素晴らしい眺めの会議室でのトップセミナーに参加しました。



でもこれが何故か聴講じゃなく、講師としてなんです。

初め、スコラさんから依頼された時から、講演のやるがやるまで、

「私が話していいんだろうか?」

と正直ず~っと悩んでいました。

それで、もう私の講演を何度も聞いてもらっているスコラの高橋さんに、

「一体何を話したらいいんですかね~?」

としつこいくらい聞き続けたんですが、高橋さんからは毎回、

「いつもの磯輪さんのど真ん中の話をしてくれればいいんですよ」

の一点張り。ただし、

「最近の磯輪さんの戦略に関する考えは絶対に外さないで下さいね」

というアドバイスも。

その教えに従って、講演のストーリーを組み立てて、今日に臨みました。



当初の定員は70名を想定してたそうですが、実際には110名を越す
盛況ぶりです。

まずスコラの柴田さん、次いでコクヨファニチャーのK上席執行役員が話しました。
でも、柴田さんの話を聞いて、一安。コクヨファニチャーさんのセミナー
だから、オフィスのレイアウトに絡めて話さなくてもいいのだろうかと心配してた
けど、柴田さんの話にはそんなことこれっぽっちも含まれていませんでした。

ただもうひとつの心配は、私の最近の戦略に関する話。
これって、私の体験から自分なりに考えを積み上げてきた戦略の定義に過ぎず、
私やISOWAの仲間がやり遂げてきたことでも何でもない。
言ってみれば、ただ単なる、あるひとつのモノの見方です。
この点だけは、本当にギリギリまで不安でした。

スコラの高橋さんがISOWAとISOWAの風土改革のポイントを解説して
くれた後、いよいよ私の出番が来ちゃいました。

今日の実質の私の持ち時間は35分。わが社の風土改革の歴史は大幅にはしょって、
私の戦略論とBtoBビジネスにおける風土改革の私なりの意味付けを中心に話しました。
話している際中は、あまり笑も出ず、いつもより反応が鈍いと思いつつ、終了。
ところが終わった時に意外にも大きな、多くの拍手を頂戴できました。


セミナー終了後、同じフロアーで懇親会がありました。
ここで、参加された方から、

 「磯輪さんは普段どんな風に、どれくらい社員とコミュニケーションを
  取っているのですか?」

のような質問が私にありましたが、

 「それならウチの社員に聞いてもらった方がいいと
  思いますよ」

ということで、一緒に聴講させてもらったISOWAビトたちが前に出て
答えてくれました。



みんなそれぞれいい話をしてくれました。と言いつつ、詳細は忘れてしまい
ましたが・・・ 

ボチボチ料理でも食べようと思っていたら、名刺交換に来られる方が。
一人終わったら、また一人・・・ 結局、1時間強の懇親会が終了するまで
ずっと続いて、ひと口も料理を食べる暇がありませんでした。

来る人、来る人、

 「すごくいい話を聞かせてもらいました」

 「今日は本当に参加して良かったです」

 「何だか勇気付けられました」

講演のあと、こんなに多くの方から名刺交換を受けたのは初めてでした。
帰宅して、数えたら、24枚もありました 

一番うれしかったのは、

 「ああいう『戦略』の考え方にはビックリしました。
  いろんなコンサルタントから戦略の話を聞いたけど、
  一番納得できました」

と言われたことです。

講演でも話しましたが、私は長年『戦略』という言葉に悩まされてきました。
どれだけ自社の戦略を考えようとしても、それらしいものが浮かばない。
『戦略コンプレックス』の持ち主でした。

その私が、自分なりにしっかり腹に落ちる戦略の定義に至ったのは、本当に
この数ヶ月のこと。以来、社員に向けての話は、理念と戦略をつなぐことに
集中しています。

今年の社長評価にも、

 「数ヶ月前から社長の話す内容が大きく変わったと思います」

とコメントがあったり、今日参加したメンバーからも、

 「明らかに社長の話は変わりました」

と言われたり。

それくら理念と戦略の考え方が腹に落ち、そこに自分の意識が集中しています。

その想いが、今日話を聞いてくれたみなさんにも少しは伝わったとしたら、
そして何かのお役に立てたのなら、こんなにうれしいことはありません。




懇親会後は、ISOWAのメンバーと、スコラの高橋さん、そして今回わざわざ
参加して下さったわが社のとっても大切なお客様であるT社のT社長で、大阪
名物お好み焼きを食べつつの、泡オフに。

T社長とも、これまでとは違った観点でじっくりお話することができ、とても
ありがたい機会でした。


次なる目標は、何としても自分の描いた戦略の先に自然に収益が付いてくる
ことを実証することです。
しかしそれは私一人でできるものではありません。
ISOWAビトみんなで力を合わせて初めて実現できるもの。

さあ、みんな、正攻法で『いい会社』を作ってみせようぞ!