
キーエンスさんというセンサーメーカーがあります。
メーカーといってもファブレスだから、自社工場は持っていません。
ISOWAでも同社のセンサーなどを使っています。
そのキーエンスさん。最近、頻繁に新聞紙上で取り上げられています。
今日の日経にも。

なぜそんなにもてはやされるのかと言うと、この会社、社員の平均年収が(おそらく)
日本一だからです。それもダントツで。 日本の企業の賃金が長年伸びていないのに、
その正反対をいく会社。いい意味での反面教師です。(いい意味での反面教師なら、ただの
教師でいいけれど、あえていい意味での反面教師と言わせてもらいます)
日本一の年収を実現している利益の源泉は、営業パーソンが日々集める顧客ニーズとその
問題を解決する自社技術情報の蓄積と記事にあります。
「営業マンは常に知識の深さに磨きをかけ、顧客より優位に立つ状況を
めざすことを求められる」
その背景にあるのは、顧客から見た付加価値をどう増やすかを考える常にプロセス。
顧客に提供できる付加価値が大きくなればなるほど、高く買って頂けますから。
「付加価値が8割を下回る製品は売らない」「お客様が実現する利益をお客様と折半する」
という大方針があるそうです。
つまり、お客様のコストを100万円削減できるとしたら、その半額である50万円で
実現する。 一方、社内では付加価値率8割が原則なので、
付加価値率 0.8 = 付加価値(X)÷ 販売価格50万円
付加価値(X) = 販売価格50万円 × 付加価値率 0.8
= 40万円
製造原価(Y) = 販売価格50万円 - 付加価値40万円
= 10万円
つまり製造原価率は20%が原則なんです。
普通の会社なら製造原価が8割で、付加価値が2割ですよね。
それが逆転してるんです! すごいですよね~
一般的には営業利益が重視されるけど、キーエンスでは付加価値を目標としているそうです。
その理由は、
「人件費を費用と硬直的に考える」のでなく「従業員の報酬を手厚く配分
できる余地」のある付加価値を起点に据えている
とありました。
この点は、社員の給与を支払った後の営業利益ではなく、その源泉である付加価値を目標に
するというISOWAの考えと同じでした。 私にはこれが一番しっくり来るからです。
記事にも、
「成長と分配を両立する」ためのヒントになる
とあります。
ここまでは同じでも、その結果としての付加価値8割には遠く及びません・・・
それだけお客様に価値を提供できていないからです。
ISOWAビトのみんな、たっぷり頑張り甲斐があるね~