磯輪日記

世界の段ボールビトを幸せに! 自分と自分の愛する家族の幸せのために働ける 世界一社風のいい会社を目指しています。

大義ミーティング



今日、技術のSくんからとってもすてきなメールをもらいました。
どこがどうすてきかというと・・・

技術のメンバーが機械の開発を考えるミーティングを開いています。
当初、コストダウンを目標に掲げましたが、

 「コストダウンが開発の大儀になるか?」

と思いはじめ、メンバーみんなでもう一度『何の為に開発するのか』
について考え直すことにしたそうです。

その時思い出したのが、7月にわが社を訪問して下さったいすゞ自動車の
元社長の稲生さん
の「取り組んでいる仕事がどのように『世のため人の
ため』になっているか目先の目標を超えた高い視点で考えてみる」という言葉
だったそうです。

そう考えると、コストダウンはこれを実現するためのひとつの手段に
過ぎないのではないかと、メンバーの意見が一致。

では『世のため人のため』とは?
『世のため』と『ひとのため』はイコールではないか?
『人のため』にはなるけど『世のため』にならないことってあるだろうか?

人類の歴史では『ひとのため』に技術革新を進めた結果、環境破壊が引き
起こされたこともありました。

とすると、これから自分たちが目指すものは『世のため』と『ひとのため』
の両方を満たす、『世のため』と『ひとのため』がイコールになる機械だと
いう共通の考えに至ったそうです。

若手のTくんも、ミーティングが行われる前までは「世界一の機械を作る
こと」と考えていたけど、このミーティングで、開発の向かうべき方向・
大義を考えるうちに、

 「『世のため人のため』という観点からみれば、『世界一』とか
  『コストダウン』などというものは、ただのステップであり、
  通過点でしかないことに気付かされました。
  すべて『世のため』になり、すべての『人のため』になる
  機械が理想の機械」

と思うようになったそうです。


 「『世のため人のため』になるのがどのような機械なのか、
  鮮明な形はまだ私には見えていないかもしれませんが、
  技術としても私にとっても、確かな方向性だと感じて
  います。
  私はこの大義を共通認識にすべく、まず一つ一つ
  ステップを踏み越えていきたいと考えています」

Sくんのメールはこう締めくくられていました。

私は、初めてSくんの声を聞いたと感じました。
これからのSくんやTくん、その仲間たちが一体どんな形でその想いを
具現化してくれるのか、今後がとっても楽しくなるSくんからのメール
でした。