
楠木先生が毎週月曜に寄稿している日立製作所 Executive Foresight Online。
今日の『スキルのデフレ化とセンスの価値』というコラム、メッチャ面白かったです。
「テクノロジーの本質というのは、人間がそれまでやっていたタスクの
外部化です。別にAIにかかわらず、産業革命のときの蒸気機関も自動車も
飛行機も、電卓だってそうなんです。
「だからAIが人間を凌駕することを心配する人は、『新幹線が人間の走る
スピードを凌駕する』と言っているようなもの
「ある特定の領域について人間を凌駕できなければ技術として存在する
意味がない。
「つまりそのスキルは、テクノロジーが出てきたことによって価値を失った。
「これまでスキルを持たなかった人ほどAIの恩恵を受けることになります。
「スキルがデフレ化していくのに対して、(AIが手が出せない)センスの
価値はますます上がっていく
確かにそうですよね。
でも、新幹線の時には、「新幹線が人間を凌駕する」という議論にならなかったのに、
なぜAIに対してだけ、[AIが人間を凌駕する」ことを懸念するのだろう?
人間の本質である『センス』領域の周辺にまでテクノロジーが迫って来たからなのか?
いよいよ『センス』でしか勝負できない時代になるのか?
知識というスキルはAIに置き換えられても、技能というスキルはAIには置き換える
ことはできない。
つまり『センス』だけじゃなく、『技能』の価値 も高まるというのが、私の考えです。
もちろんここで言う『技能』とは単純な手作業でなく、職人の技というレベルの『技能』
です。
こんなことをコメントしたら、先生から、
> 匠の技はセンスに基づいたスキルです。
> いよいよセンスがものを言う時代だと思います。
センスに基づいたスキルがあれば、鬼に金棒ですね。
モノづくりメーカーだからこそ目指せる領域だと思う。
目指そう、センスに基づいたスキル!