磯輪日記

世界の段ボールビトを幸せに! 自分と自分の愛する家族の幸せのために働ける 世界一社風のいい会社を目指しています。

『舟を編む』


 

少し前に紹介した『風が強く吹いている』。

OGPイメージ

『風が強く吹いている』 - 磯輪日記

ずいぶん前に、I社のI専務に、私とISOWAの風土改革のバイブルである、スコラの柴田さんの本『なぜ会社は変われないのか』をプレゼントしました...

『風が強く吹いている』 - 磯輪日記

 

作者の三浦しをんさんって、他にどんな本を書いているのかと調べてみたら、その中に

今日紹介する『舟を編む』もありました。

この本、タイトルだけは何度も聞いたことがあったけど、タイトルからして文学的なにおいが

プンプンしました。私は、そういう類の本は好きじゃないので、ずっと敬遠してました。

しかしあの『風が強く吹いている』を書いた人が書いた本であることと、あらすじに目を

通したら、辞書編纂の物語でした。

 「これって、結構面白いかも」

と思ってたら、映画にもなっていて、Amazonプライムのライブラリーにあったので、

「これはぜひ!」と見てみました。

 

 「辞書とは、言葉という大きな海を渡る舟であり、辞書編纂は

  その舟を編むこと」

 

ということで、『大渡海』という名前の国語辞典の編集に取り掛かります。

 

この『大渡海』。「今を生きる」辞書として、新語や、間違った用法も『誤用』と

して紹介するというコンセプトでスタート。

 

そこから完成まで15年くらいだったかな。

その間に、編集スタッフも入れ替わり、編集主幹だった教授も亡くなる。

そういう中、膨大なプロセスを経て、『大渡海』は完成する。

先日までISOWAの百周年記念誌の制作、校正を繰り返していたので、レベルは

まったく違うけど、何となく感情移入するところもありました。

 

本は読んでいないけど、映画としてとてもしっとりとした、ゆったりとしていて、

心がホンワカ温かくなるいい映画でした。