
トムハンクス主演の映画『キャストアゥエイ』。
貨物配送会社フェデックスのエンジニアで、自社の貨物飛行機に乗っている時に事故に
遭い、無人島に流された主人公のサバイバル物語です。
さて、ここでクイズです:
アメリカ全土の150の都市間で、荷物をひと晩で配送するためには、
何本の飛行機が必要でしょうか?
普通に頭のいい人だと、n(n-1)/2 という公式を使って、
150 x ( 150 - 1 ) / 2 = 11,175機
となるかも。
しかし

エール大学の学生だったフレデリック・スミスくんはこう考えました。
「149の都市からすべての荷物をメンフィスに集め、そこで行き先別に
分類して、また149の都市に配送すればいいので、149機」

これが有名な『ハブ&スポーク戦略』というイノベーションの起源です。
これをレポートとして提出したけど、成績は『C』。
「それなら自分で起業してみせる!」
と始まったのが、トムハンクスが勤めていた(笑)フェデックス。
今や世界最大の貨物輸送会社です。
その後、世界中の航空会社も、クロネコヤマトの宅急便も、人やモノの輸送を業とする
企業がこぞって真似したこのハブ&スポーク戦略。 決して新しいことを生み出したわけ
じゃないし、技術革新があったわけでもない。 ただ従来のことをまったく違った方法で
問題を解決した。
「 イノベーションとは、
"the doing of the new things"
or "the doing the things that are already being done in a new way"
(まったく新しいことをすること、
あるいは既存のことをまったく新しい方法で行うこと)
後者も立派なイノベーション」
というのは米倉先生。
この世界中を席捲したハブ&スポーク戦略でしたが、ほどなくして登場したサウスウエスト
航空がハブを持たず、地方空港同士を直接結ぶポイント・トゥ・ポイント戦略を核にして
急成長を果たしました。
これもまた立派なイノベーション。
我々機械メーカーだと、「イノベーションは技術開発の仕事」と定義しがちですが、
「新しい画期的なやり方」もイノベーションとなれば、イノベーションと無関係な人は
会社には一人もいない。
ISOWAビト全員が「私もイノベーションを」と思って仕事に取り組めば、きっと
起こせる イノベーション!