
夕方、ジェッダの昔ながらの街並みの残る市場街スークを
オサマさんに案内してもらいました。
イスラム教徒にとっての金曜は我々にとっての(と言うよりは
キリスト教徒にとっての)日曜と同じ安息日です。したがって
普段でも人出の多いスークはいつもにも増して人でごった
返していました。
奥に行けば行くほど建物は古くなっていき、中には崩壊
寸前で、1階部分にだけお店が入っていて、2階以上は
危険で人は住んでいないものもたくさんありました。
ジェッダの街も、石油と共にこの20年で急速に発展した
そうで、街の一番南が最も古い旧市街で、そこから北に
向かって発展しました。
我々が泊まったホテルのある辺りが最も北で、最新の街です。
だから6年前に来た時は、ホテル付近しか知らなかったので、
こんな街並みを見て、その差に驚くばかりです。でもジェッダの
歴史に触れられて、とても興味深かったです。
見物が終わって、駐車場の6階に止めた車に戻り、さあ夕食の
レストランへと思ってからが、さあ大変。同じような時間帯に
駐車場から帰ろうとする車が集中するのと、駐車場の出口に
面した道路が大渋滞してたので、駐車場内を1階の出口まで
車がまったく動かないんです。結局駐車場の出口まで何と
45分掛かりました。
急速に豊かになり、ガソリンは世界的に高騰しているにも
関わらず、サウジでは1リッターがたったの30円程度で、
まったく値上がりしていません。だから旧市街では街並みの
レイアウトが悪い上に、そこに車が集中して、大混乱です。
こっちに来て、いろんな料理をご馳走にもなりました。
イラン料理、レバノン料理、そして私が好きだからということで
インド料理。でもやっぱりインド料理が最高でした。レンズ
豆のスープを飲めば、まるでカレーうどんのカレーのような
旨味(?)があるし、エビ、チキン、野菜のカレーもそれぞれ
違った味わいがある。ただ豆のカレーだけは口に合いません
でした。
こちらに来て、ず~っと食べ続けているような気にさせられる
くらい毎回山のように料理が出てきます。レバノンレストラン
では、好き嫌いに関わらず次から次へと料理が給仕され
ちゃって、小食の私のお皿からは食べ物が溢れんばかり
という様です。
そんな調子ですから、毎回食事の時間になっても3人共、
「まだぜんぜんお腹が空いていないよ~」
でも食べ始めると、私以外のKさんとO君はものすごい
ペースで食べ始めるんです。結局正直なのは私だけって
ことがよく分かりました。
いつものように遅い夕食が始まり、やがてジェッダ空港へ
向かわねばならない時刻になっても、
「大丈夫、心配しないで」
と、いつまで経っても切り上げようとしてくれません。
そうなんです来た時と同じVIP待遇なんです。荷物とパポートだけ先に手渡して、手続きはすべて完了。後は
体ひとつで空港に向かうだけなんです。
で、いざ空港に向かうとなったら、オサマさんが、
「ちょっとだけお土産を用意しましたから」
見ると、何が『ちょっと』なものでしょう、小ぶりのキャスター
付のスーツケースごとのお土産です!スーツケースが
お土産でもいいほどのすてきなスーツケースです。確かに
6年前も同じようにスーツケース入りのお土産を頂いたんです。
困ってしまうとはこのことです。
実際、午前1時20分発のフライトなの、に空港に着いたのは、
一般の乗客の搭乗時間の12時35分を過ぎた12時45分
でした。それからさらに来た時と同じVIPラウンジに案内
されるんです。聞けば、サウジの国王もここで過ごすそうです。
で結局出発の15分前になってやっと声が掛かり、かたち
だけの出国手続きをして、車に乗り込み、飛行機のタラップの
下へ直行し、機内へと。
何だかサウジに滞在した3日間は夢の様でした。
オサマさんたちの心尽くしのおもてなしに何としても応えな
ければという強い思いと共に、サウジを後にしました。
紅海に沈む夕陽が、文字通り海を真っ赤に染めていました。